ブロスプはピロリ菌対策になるって本当?
ピロリ菌って何?胃の中のふしぎな侵略者
ピロリ菌とは?
ピロリ菌という名前、聞いたことはありますか?
じつはこの最近、わたしたちの胃の中に住み着いてしまう困った存在なんです。とくに日本では、多くの人がピロリ菌を持っていると言われています。
このピロリ菌、どんな悪さをするかというと、胃の中で炎症を起こしたり、胃潰瘍(いかいよう)という病気を引き起こしたりするんです。しかも、胃がんのリスクまで高まってしまうんです。
ピロリ菌と戦う必要性
ピロリ菌がいると、胃が元気に働けなくなることがあるから早く対策したいですよね。
そこで役に立つのがブロッコリースプラウト。
この野菜を食べることで、ピロリ菌に立ち向かうチカラを得られるそうなんです。
ブロッコリースプラウトの秘密兵器「スルフォラファン」
スルフォラファンってなに?
スルフォラファンを、はじめて聞いた人もいると思います。
これはブロッコリーや、ブロッコリーの芽生えたばかりの新芽に含まれている話題の成分。スルフォラファンは、カラダを元気に保つための「守り神」みたいな役割をしてくれるんです。
スルフォラファンがピロリ菌に効果的な理由
たとえば東京理科大学薬学部の研究チームによる2010年の研究では、ブロッコリースプラウトのスルフォラファンが、高い抗ピロリ菌作用があることが確認されています。
比較対象
・ラクトフェリン(母乳由来)
・EGCG(緑茶由来)
・クルクミン(ウコン由来)
上記成分と比べた結果、ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンが最も効果的であることが判明。
作用メカニズム
スルフォラファンの抗ピロリ菌作用は、
- ピロリ菌の増殖抑制
- ピロリ菌の生存率低下
- ピロリ菌のウレアーゼ活性定価
- ピロリ菌のヒト上皮細胞への接着能定価
- ピロリ菌感染によるIL-8分泌の抑制
こうした指標において、高い効果を示したそうですよ。
臨床研究
さらにジョンズ・ホプキンス大学の研究チームによると、スルフォラファンがピロリ菌の細胞内外での増殖をおさえて、抗生物質に耐性を持つピロリ菌株にも効果があることが示されたようです。
さらに発がん物質であるベンゾピレンによる胃潰瘍の形成を予防する効果も確認されたんだとか。
人体への影響
また、筑波大学の研究では、スルフォラファンを高濃度に含んでいるブロッコリースプラウトを食べることで、ピロリ菌に感染した人の胃炎をやわらげて、腫瘍形成を減らす効果があることが報告されていました。
こうした研究結果は、ブロッコリースプラウトとそれに含まれるスルフォラファンが、ピロリ菌の対策に有効である可能性を示唆しています。
ブロッコリースプラウトを食べて、いつも健康に!
ブロッコリースプラウトを食べるメリット
じゃあ、どうやって毎日ブロッコリースプラウトを食べればいいのか気になりますよね。
ブロッコリースプラウトは、現在ではイオンなどのスーパーで気軽に買えるようになりました。だからサラダに加えたり、サンドイッチにはさんだりして、気軽においしく食べられるんです。
しかもピロリ菌への抵抗力だけでなく、抗酸化作用もあるので、体全体の健康を守ってくれるんです。
スルフォラファンのその他の効果
スルフォラファンは、ピロリ菌だけじゃなく抗酸化作用も強力。
つまり体の「サビ(体の中で酸化が進むこと)」を抑えてくれるので、ブロッコリースプラウトを食べることで、若々しさを保ったり、病気になりにくくなったりする効果もあるといわれているんです。
というわけでブロッコリースプラウトは、ただの野菜じゃなくて、わたしたちの体を守ってくれる強力な味方なんです。
しかも食べ方もアレンジできるから、毎日の食事に取り入れていきしょう!
これにて終了!めでたし、めでたし~♪